「女性着物は柄も多種多様なのに男性着物はなぜ地味なのだろうか?」そう考えたことがある人はもしかしたらいらっしゃるかもしれません。MEN`S BASARA KIMONOは女性物の着物を男性物に作り替える、完全オーダーメイドです。
「着物は柄を着るのではなく柄の意味を着る」着物に限らず身に纏うものは柄や文様を身に宿す力があります。身近なことで言えば、タキシードを着るのと、ジャージを着るのとでは、あらゆる意味で違いが出てきます。背筋が伸び、表情が明るくなり、はっきりと喋り、自信がみなぎるのではないでしょうか?これは着る物によって意識レベルで変化が生じる。違う言い方をすれば、身に纏う物からエネルギーを頂いているとも言うことができます。
前置きが長くなりましたが、男性着物が地味になった時期は江戸時代中期~末期に遡ります。理由は江戸幕府にとって、男性が意味のある柄の着物を身に纏うことが脅威だったからに他なりません。江戸時代初期であれば歌舞伎の語源ともなった【傾奇者(かぶきもの)】、江戸以前の戦国時代は【うつけ】、更に遡ること室町時代では【婆娑羅(ばさら)】と、どの時代も派手な身なりで格好良い男着物を身に纏い闊歩する時代がありました。幕府の弾圧に屈せず弱者を助け、権力者に取り澄ました人間には反骨する。そんな反骨精神の集まりです。またそんな者たちが身に纏う着物にはとてつもないエネルギーが込められています。幕府は男性着物の柄を制限しました。「破れ格子」などは江戸時代に着ていれば、反幕府の象徴的な柄として、幕府に仇なすものとして打ち首となります。そんなことから表立った柄は制限され、男性は見えない裏地に拘るようになります。
そんな歴史的な背景がある中で、『今』何が必要なのか?今この時代において尚思うことは、男性に意味のある着物の柄を身に纏い、今以上に強く美しい存在であってほしい。そんな想いを込めて、男性がより格好よくあれる着物を目指して。世界に一点だけのMEN‘S BASARA KIMONOです。